焦点合わせが快適なα5100
α5100はフォーカスモードが5種類、フォーカスエリアが5種類あり、かなり多様な被写体に対応できるようになっています。
フォーカスモード「ワイド」
大抵の撮影にはフォーカスモードは「AF制御自動切り換え(AF-A)」とフォーカスエリアは「ワイド」の組み合わせで使っています。大抵はこの組み合わせで一瞬で撮りたい被写体に焦点を合わせてくれます。写真は撮りたいときにすぐに撮れるのが理想ですが、その際にピントが合っていなければ意味がありません。α5100は、電源を切った状態からONにして起動するまで平均1秒ほどですが、起動してすぐにシャッターボタンを半押しすると瞬時に目の前にある被写体にピントを合わせてくれます。したがって、「あっ、今あれ撮りたい」と思ったら電源を入れてから2秒ほどで撮影できます。
これが起動に時間がかかって、さらにピントが合うまで時間がかかってしまうのを知っていると「撮りたい」という気も失せますし、「どうせ間に合わないからいいや」とか「撮れる状態になるまで時間かかるし、面倒だからこれは撮らない」ということになり兼ねません。
実際は撮影モードはマニュアル露出しか使わないので、シャッタースピード、絞り、ISO感度などを設定していると撮影までに2秒以上の時間がかかりますが、おまかせオートなら電源を入れてから2秒以内に露出と焦点が合った写真が撮れます。
更に、「顔検出」機能を有効にしておくと、人物撮影のときに顔にピントを合わせ続けてくれます。この機能の感心するところは二点あり、まず顔が速く動いてもしつこく緑の枠で顔を追い続けること;そして複数の人物がいる場合、すべての顔に枠を合わせてくれ、さらに動く顔一つ一つを追い続けてくれることです。実際子どもの学校の発表会に行った時に使ってみましたが、並んでいる子ども達にカメラを向けると、自動的に画面上で一つ一つの顔に緑の枠を合わせてくれ、追い続けてくれました。ソニーのホームページでは「同時に最大8人まで検出」できるとなっています。
マニュアルフォーカス
その次によく使うフォーカスモードはマニュアルフォーカスでしょうか。どんなカメラでもそうかもしれませんが、よくあるのが手前にあるものにピントが合ってしまい、後方にある被写体にピントを合わせたかったのに合わなかった、ということです。α5100はマニュアルフォーカスを快適に行うための基本機能が付いています:レンズのフォーカスリング回すと自動的に被写体を画面上で拡大してくれる;通常の拡大をさらに拡大できる機能が付いている;フォーカスが合っていることを色で示してくれる、などです。実際、マニュアルフォーカスは色々な場面で活躍しています:動物園で檻の鉄格子や網が手前にあり、檻の中にいる動物に焦点を当てたい場合;地平線にある雲や太陽、あるいは月など被写体が遠方にある場合;被写体を極端に近くで撮りたい場合などです。
α5100は画面上で撮りたい被写体を軽く触るだけで写真が撮れるタッチシャッター機能がついています。後ろにある被写体に焦点を合わせたい場合に以前はたまに使っていましたが、後で見てみると焦点のあった具合があまりよくなく、使わなくなってしまいました。マニュアルフォーカスの方が安心して使えます。
ゾーンオートフォーカス
その他、ゾーンオートフォーカスも便利なのでたまに使います。フォーカスエリアがワイドでは撮りたい被写体に焦点を合わせてくれない場合、且つマニュアルフォーカスでは焦点合わせが間に合わない、あるいはマニュアルフォーカスが必要でない場合にとても便利です。ゾーンモードを選ぶと小さなオレンジ色の枠が集合した状態で9つ画面上に表れ、その枠をコントロールホイールで上下左右に移動させることができます。特に人物や物が画面の左または右側寄りにある場合に、焦点合わせが楽になります。
コンティニュアスオートフォーカス
これらのフォーカスモードまたはフォーカスエリアは、動いていないまたはあまり動かない被写体に有効です。動いている被写体に関しては、コンティニュアスオートフォーカス(AF-C)を使うと大抵の場合しっかり被写体を追ってくれます。キックスケーターで走り回る子どもや空を舞うシャボン玉で試してみましたが、フォーカスをしたまま追ってくれます。被写体の距離が遠かったり、被写体が小さくて動きが極端に早い(蝶々など)場合は追いきれない場合がありますが、そもそもこのような被写体をフォーカスしたまま追い続けられるカメラが今の時点であるのでしょうか。
フォーカスモードとフォーカスエリアを素早く設定できるように、α5100の?ボタンにフォーカスモードを、コントロールホイールの左ボタンにフォーカスエリアを手動で設定しています。
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