α5100使用二周年
α5100と三本のレンズ(SELP1650, SEL1670Z, SEL24F18Z)を購入して二年が経ちました。やはり使い始めて二年も経つとあまり考えなくても使えるようになりましたが、二周年を機に改めて感想を述べたいと思います。
改めて振返ってみると、元々α5100に決めた理由が今でも生きているということです。すなわち、軽く、オートフォーカスが速くて、撮影設定が素早くできるなどの点です。これは今でも変わりがありません。しかし、長く使っていると当初気づかなかった良い点も気づくようになりました。
まず、意外と耐久性があるな、という点。色々な状況下で使ってきましたが、未だ動作に不具合が発生したことがありません。零下(一番寒くて零下25度)や猛暑(一番暑くて摂氏35度ぐらい)、小雨や雪の中で撮影することがしばしばあり、多少濡れたりしましたが、今の所通常通り動いています。屋外でレンズ交換も頻繁に行いますが、今の所故障を引き起こす原因にはなっていません。こんな雪の中でも撮りましたが大丈夫でした:
液晶画面を180度回転できるのは思ったより便利です。上級機種には通常ない機能です。古い建物は天井が凝った造りになっているものが多く、天井を撮影する機会がよくあります。その際、α5100は液晶画面を180度回転させると普通に立っている状態で構図を確認できます。上級機種は液晶画面を回転できても上向きに90度ぐらいまでで、その場合天井を撮影するときに構図を確認するためには、しゃがむ必要が出てきます。α5100はその必要がありません。こちらがこの方法で撮影した1枚です:
またタッチフォーカスはとても便利です。これについては以前書いた通りです。
写真の色ですが、α5100の基本設定はあっさり目です。彩度が高めと言われているカールツァイスのレンズですが、SEL1670ZやSEL24F18Zをつけて撮影しても、基本設定の場合色はあっさり目です。逆に言うと、彩度の調整に自由が出てきます。元々彩度が高めだと彩度を落とす調整が面倒ですが、元々色があっさり目の場合は基本設定を起点に、彩度を上げる必要があれば上げることだけを考えればいいので、調整が楽です。
また、高感度での画質が結構よいという点。二年間使ってきた経験からISO4000ぐらいまでなら普通に違和感なく鑑賞できる写真が撮れるような気がします。こちらがその例です:
一方で幾つか細かい気になる点も出てきました。いずれもα5100を手放す理由にはなりませんが、「ここがこうだったらもっと使いやすいのに」と思う点はいくつかあります。
まず、シャッターボタンが柔らかい点です。半押しから全押しの時にクリック感はありますが、それがもう少し固いといいかな、と思います。半押ししたつもりだったのが、押す力が少し強すぎてシャッターが切れてしまった、ということがよくありました。
ファンクションボタンも後3つほど欲しいところです。ドライブモード、画質、ダイナミックレンジを割り当てたいからです。晴れの日だと、明暗差が激しい場面が多く、ハイダイナミックレンジ機能をよく使いますが、この機能は画質がJPEGのみの場合に使えます。通常「RAW+JPEG」の設定にしているので、画質を素早くJPEGのみに切り替えられるファンクションボタンがほしいところです。
液晶画面についてですが、実際写した写真の色より彩度が高めのように感じます。撮影した後に液晶画面で写真を確認すると「色が濃すぎかな?」と思ときがよくありましたが、後でパソコンで見てみるとむしろ色が薄めに見えることがあります。この辺りは経験則で彩度を調整できるようになりましたが、液晶画面の彩度はもう少し落してもいいのかなと思います。
α5100にはセンサークリーニング機能がありません。購入前から知っていましたが、屋外でレンズ交換を頻繁にするようになってこの機能はぜひ欲しいと思いました。
シャッター音についてですが、軽めの音です。付けるレンズによってシャッター音の感じが変わり、SEL1670Zが付いている時はまだ音はよい方ですが、SEL24F18ZやSELP1650が付いている時の場合は美しいシャッター音とはいい難いです。
最後に、α5100は撮影過程が極めて快適ですが、逆に快適過ぎて若干面白味に欠けると感じるようにもなりました。この点は上級機種の方が撮影過程の面白味は上なのかなと感じます。特に富士フイルムのX-T2は最近レンタルして試してみましたが、撮影過程の面白味はこちらの方が断然上という印象でした。富士フイルムのX-Pro2も試してみましたが、こちらはシャッタースピードとISOが一体になっているダイヤルが致命的に使いにくく、これだけの理由でX-Pro2はα5100より下かなと思っています。
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